昨日の続き。
私は小さな福祉国家支持者と夜警国家支持者の間くらいの立場にある、と書いたが私は心情的には無政府資本主義者だ。効率だけを考えたならば、政府は存在しない方が良い。政府はもともと非効率な存在だ。経済学を学んだ人間ならば一々インセンティヴの欠如などの理由を挙げなくとも政府の非効率性は理解できるだろう。

ただ、無政府資本主義が成立できるかと考えた場合、私にはかなり難しいのではないか、と思える。
無政府資本主義が成立する為には、福祉と国防・治安維持の2つの問題に何らかの解を与えなければならない。

福祉に関しては、他の無政府資本主義者の人々が述べている様に、寄付制度等の現状の福祉に頼らない方法でも何とかなる可能性はある。
政府による福祉も遡って行けば誰かの財布から出たお金から生まれている。貧困者の福祉の為に、自らの財布から税金を払うことを認められる人は結構いる様に思える。(実際にどの程度いるのかはわからない。アンケートがある訳でも無いし。)
そのような人には、わざわざ政府を経過しなくとも直接的に福祉活動を行うことは可能だと理解して貰えば良い。
寄付行為に関する市場が生まれれば、効率面では問題無い。その市場に商機を見出す人間は必ず存在する。事実ファンドレイザーという職業が既に存在している。

問題は寄付の絶対額だろう。
本来保護される必要の無い人(いわゆるタカリ)については、市場の原理によって完全には消え去らなくとも、大きく数を減らすはずだ。
残った、本来の対象の人々の数がどの位で、最低必要な額が幾ら位か、がこの問題を考える際に必要になる。この手のデータは既に誰かが調べているいると思う。

国防の方は次回以降に書く予定。

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